日本野球機構(NPB)は12月8日、プロ野球選手会の要望により実現した「第2回現役ドラフト制度」を開催します。その結果の速報をまとめていきます。
2022年から導入されたプロ野球の現役ドラフト制度は、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させることを目的とした制度です。各球団は、来シーズン契約する見込みの保留選手名簿の中から2人以上をリストアップし、他球団から指名を受けて移籍することができます。
※なお、同制度は非公開での開催となり、指名選手のみが発表されるため、発表後に選手を更新していきます。
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現役ドラフトのルールと対象外選手
現役ドラフトのルールは、以下のとおりです。
- 対象選手は、年俸5000万円以下のFA権を保有しない日本人の支配下選手(1名に限り年俸5000万円以上1億円未満も可)
- 各球団は、指名対象選手として2人以上をリストアップする
- 現役ドラフト当日、各球団は他11球団から最低1名以上の選手を指名する
- 指名された選手は、移籍先球団と1年契約を結ぶ
また、各球団1人のみ来季年俸5000万円以上・1億円未満の選手のリストアップが可能となりましたが、今回から前述に該当する選手が含まれている場合でも、来季年俸5000万円未満の選手を計2人以上リストアップすることが必須となりました。
現役ドラフトのルールでは、以下の選手は対象外となります。
●新人選手
●FA権を保持、または過去に行使した選手
●複数年契約を結んでいる選手
●育成選手
●外国人選手
●シーズン終了後に育成登録から支配下登録に移行した選手
●シーズン終了後に移籍した選手
●来季年俸5000万円以上の選手
現役ドラフトの狙い
現役ドラフトは、以下の2つの狙いがあります。
- 出場機会に恵まれない選手に新たな活躍の場を提供する
- 各球団の戦力バランスを整える
これまで、出場機会に恵まれない選手は、FA権を取得しなければ移籍が難しいという状況でした。しかし、現役ドラフトの導入により、FA権を取得していない選手でも、他球団から指名を受けて移籍することが可能になりました。
また、現役ドラフトは、各球団の戦力バランスを整える効果も期待されています。各球団は、指名によって他球団の弱点を補うことができるようになります。
現役ドラフトの初年度の成果
現役ドラフトの初年度となった2022年は、12選手の移籍が決まりました。その中には、オコエ瑠偉選手や大竹耕太郎選手、細川成也選手など、実績のある選手も含まれていました。
現役ドラフトは、まだ導入されて間もない制度ですが、出場機会に恵まれない選手の活躍の場を広げるという点で、一定の成果を上げていると言えるでしょう。
第2回現役ドラフト結果 ※発表後更新します
ロッテ・佐々木千隼投手(29)→DeNA
阪神・馬場皐輔投手(28)→巨人
オリックス・漆原大晟投手(27)→阪神
DeNA・桜井周斗投手(24)→楽天
中日・鈴木博志投手(26)→オリックス
広島・中村祐太投手(28)→西武
西武・愛斗外野手(26)→ロッテ
日本ハム・長谷川威展投手(24)→ソフトバンク
ソフトバンク・水谷瞬外野手(22)→日本ハム
巨人・北村拓己内野手(28)→ヤクルト
楽天・内間拓馬投手(25)→広島
ヤクルト・梅野雄吾投手(24)→中日
現役ドラフトの今後の展望
現役ドラフトは、今後も継続して実施される予定です。各球団が現役ドラフトを積極的に活用することで、プロ野球の競争力を高めることができると期待されます。
また、現役ドラフトの対象選手やルールの見直しなども検討されています。今後、現役ドラフトがどのように発展していくのか、注目していきたいですね。
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