日本野球機構(NPB)が3月4月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表しました。セ・リーグは中日ドラゴンズのライデル・マルティネス投手と東京ヤクルトスワローズのドミンゴ・サンタナ外野手が受賞し、パ・リーグは日本ハムファイターズの伊藤大海投手と福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手が受賞しました。今回は、柳田選手の9回目の受賞以外、残りの3選手が初受賞と新鮮な顔ぶれとなりました。
参考および引用:日本野球機構(NPB)公式HP
セ・リーグ
ライデル・マルティネス投手 中日ドラゴンズ(初受賞)
来日8年目で初受賞となったマルティネス投手は、12試合に登板し、被安打5、与四死球0、防御率0.00と圧巻の内容でリーグトップの8セーブを記録しました。中日ドラゴンズの球団歴代2位の通算セーブ数を誇る絶対的守護神が登板した試合では、チームは負けなしと最終回のマウンドに立ちはだかり、開幕直後は8年ぶりの単独首位に立つなど中日ドラゴンズの快進撃に大きく貢献しました。
ドミンゴ・サンタナ外野手 東京ヤクルトスワローズ(初受賞)
来日4年目で初受賞となったサンタナ選手は、リーグトップの打率.348、リーグ2位の32安打、リーグ2位タイの16打点を記録しました。来日以来二桁本塁打を継続しているチームの中軸は、11度の殊勲打、リーグトップの得点圏打率.476を記録するなど、ここ一番の打席で力を発揮し、4月25日広島東洋カープ戦では、8-8の同点で迎えた9回裏に守護神栗林投手から劇的なサヨナラ本塁打を放ち、チームに今季初のサヨナラ勝利をもたらしました。チーム打撃成績で打率、得点、本塁打がリーグトップを記録している強力打撃陣をけん引する活躍を見せました。
パ・リーグ
伊藤大海投手 北海道日本ハムファイターズ(初受賞)
プロ4年目で初の受賞となった伊藤投手は3、4月度5試合に先発登板し、全ての試合で6回以上投げ、自責点3以下に抑えるクオリティ・スタートを記録し、リーグ2位タイの3勝を挙げました。入団4年目で初の開幕投手となった3月29日千葉ロッテマリーンズ戦では、6回4安打無失点9奪三振の好投で今季初勝利を挙げ、チームに2019年以来となる開幕戦勝利をもたらしました。その後の試合でも安定感のある投球で試合を作り、3、4月度に伊藤投手が先発した5試合全てでチームは勝利を収める結果となった。ゲームメーク能力に長ける頼れるエースの活躍は、2016年以来のリーグ優勝を目指すチームの開幕ダッシュに大きく貢献しました。
柳田悠岐外野手 福岡ソフトバンクホークス(9回目)
2021年9月度以来9度目の受賞となった柳田選手は3、4月度、チームの全26試合に出場。リーグトップの打率.323、出塁率.462、リーグトップタイの30安打、リーグ2位の22打点の好成績を残しました。3、4月度は全試合に3番打者として出場し、26試合中20試合で安打(7試合でマルチ安打、うち3試合で猛打賞を記録)、14試合で打点を記録しました。さらに、7本の殊勲安打を放つなど、主軸としてチームの勝利に大きく貢献しました。4月29日埼玉西武ライオンズ戦では、2点ビハインドで迎えた9回裏、二死一、二塁の場面で右中間へ劇的なサヨナラ3点本塁打を放ち、チームを3試合連続のサヨナラ勝利に導きました。14年目を迎えるチーム最年長野手は、4年ぶりのリーグ優勝に向け今季も打線をけん引しています。
まとめ
2024年シーズンも始まってから1か月が過ぎ、セ・リーグは首位から最下位までほとんどゲーム差がない大混戦の状況で、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークスが独走で2位に大差をつける展開となっていますが、両リーグとも5月28日から始まるセパ交流戦での成績がシーズンの結果に大きく影響を与えていきそうですね。
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