2024年が始まると、2日と3日に正月の風物詩の第100回東京箱根間往復大学駅伝競走が開催されます。今回は、記念大会ということで出場校が増えて熱い戦いが期待されます。今回は、史上初の2年連続の大学駅伝三冠に王手をかけている駒澤大学が達成することができるかどうかが最大の注目ポイントになります。
区間エントリー発表 12月29日発表
12月29日に区間エントリーが行われて、全チームが10人の選手を登録しました。当日の選手変更は、往路復路それぞれ最大4人、合計6人まで変更が可能になるので、最終的にどのような区間配置になるか注目です。
有力チームの区間エントリー
【駒沢大】
1区 白鳥 哲汰4
2区 鈴木 芽吹4
3区 佐藤 圭汰2
4区 小山 翔也1
5区 金子 伊吹4
6区 帰山 侑大2
7区 赤津 勇進4
8区 赤星 雄斗4
9区 花尾 恭輔4
10区 吉本 真啓3
補欠 安原 太陽4
補欠 小牧波亜斗3
補欠 篠原倖太朗3
補欠 庭瀬 俊輝3
補欠 伊藤 蒼唯2
補欠 山川 拓馬2
【中央大】
1区 溜池 一太2
2区 吉居 大和4
3区 中野 翔太4
4区 伊東 夢翔2
5区 山崎 草太1
6区 浦田 優斗3
7区 本間 颯1
8区 阿部 陽樹3
9区 山平 怜生3
10区 柴田 大地1
補欠 園木 大斗4
補欠 湯浅 仁4
補欠 白川 陽大2
補欠 吉居 駿恭2
補欠 吉中 祐太2
補欠 佐藤 蓮1
【青山学院大】
1区 荒巻 朋煕2
2区 平松 享祐1
3区 小原 響4
4区 佐藤 一世4
5区 若林 宏樹3
6区 野村 昭夢3
7区 皆渡 星七2
8区 田中 悠登3
9区 倉本 玄太4
10区 宇田川瞬矢2
補欠 松並 昂勢4
補欠 山内 健登4
補欠 太田 蒼生3
補欠 白石 光星3
補欠 黒田 朝日2
補欠 塩出 翔太2
【国学院大】
1区 瀬尾 秀介4
2区 平林 清澄3
3区 佐藤 快成3
4区 辻原 輝1
5区 上原 琉翔2
6区 後村 光星1
7区 野中 恒亨1
8区 鎌田 匠馬2
9区 吉田蔵之介1
10区 板垣 俊佑3
補欠 伊地知賢造4
補欠 山本 歩夢3
補欠 青木 瑠郁2
補欠 嘉数 純平2
補欠 高山 豪起2
補欠 田中 愛睦1
【順天堂大】
1区 三浦 龍司4
2区 浅井 皓貴3
3区 海老澤憲伸3
4区 村尾 雄己2
5区 石井 一希4
6区 氷見 哲太2
7区 児玉 空琉2
8区 荒牧 琢登1
9区 鬼澤 大樹3
10区 斎藤 舜太4
補欠 内田 征冶4
補欠 藤原 優希4
補欠 石岡 大侑2
補欠 森本 喜道2
補欠 古川 達也1
補欠 吉岡 大翔1
【早稲田大】
1区 間瀬田純平2
2区 山口 智規2
3区 山崎 一吹1
4区 長屋 匡起1
5区 工藤 慎作1
6区 北村 光4
7区 佐藤 航希4
8区 伊福 陽太3
9区 菖蒲 敦司4
10区 菅野 雄太3
補欠 辻 文哉4
補欠 柳本 匡哉4
補欠 石塚 陽士3
補欠 伊藤 大志3
補欠 諸冨 湧3
補欠 宮岡 凜太2
【法政大】
1区 大島 史也2
2区 松永 伶4
3区 野田 晶斗1
4区 安澤 駿空3
5区 細迫 海気4
6区 湯田陽平兵1
7区 矢原 倖瑛2
8区 清水 郁杜2
9区 行天 陽虹2
10区 高須賀大勢4
補欠 稲毛 崇斗4
補欠 宗像 直輝4
補欠 小泉 樹3
補欠 高橋 一颯3
補欠 武田 和馬3
補欠 宮岡 幸大3
【創価大】
1区 桑田 大輔4
2区 スティーブン ムチーニ1
3区 山森 龍暁4
4区 野沢 悠真2
5区 吉田 響3
6区 川上 翔太1
7区 石丸 惇那2
8区 小池 莉希1
9区 吉田 凌3
10区 上杉 祥大4
補欠 小暮 栄輝3
補欠 濱口 直人3
補欠 竹田康之助2
補欠 山下 蓮2
補欠 織橋 巧1
補欠 齊藤 大空1
【城西大】
1区 野村 颯斗4
2区 磯西 健心2
3区 中島 巨翔1
4区 山中 秀真4
5区 山本 唯翔4
6区 久保出雄太3
7区 小早川凌真2
8区 桜井 優我2
9区 平林 樹3
10区 中田 侑希4
補欠 山本 樹4
補欠 林 晃耀3
補欠 淺井晴大郎2
補欠 ヴィクター キムタイ2
補欠 斎藤 将也2
補欠 小田 伊織1
【東洋大】
1区 九嶋 恵舜4
2区 梅崎 蓮3
3区 久保田琉月1
4区 薄根 大河1
5区 馬場 大翔1
6区 西村 真周2
7区 熊崎 貴哉4
8区 永吉 恭理3
9区 吉田 周3
10区 岸本遼太郎2
補欠 奥山 輝4
補欠 佐藤 真優4
補欠 松山 和希4
補欠 村上 太一4
補欠 小林 亮太3
補欠 緒方澪那斗2
#箱根駅伝 区間エントリー
各校のエントリーをまとめました🏃♂️観戦時などにご活用ください✨ pic.twitter.com/lmZANOjsWH
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) December 29, 2023
優勝候補
史上初の2年連続三冠を目指す駒澤大学
駒澤大学の区間エントリーで注目されたのは、佐藤圭汰選手(2年)が1区に配置されるかという点でした。
佐藤選手は9月のアジア大会5000m日本代表。11月の八王子ロングディスタンスで初10000mでいきなりU20日本記録、日本学生歴代2位の27分28秒50をマーク。出雲駅伝、全日本大学駅伝でも2区に出走し区間賞を獲得するなど、学生界トップクラスの選手です。12月中旬、その佐藤選手の口から「5km14分00秒のペースで区間新記録を狙う」と1区を志願する発言があったため、他大学は動向を探る形になりました。
結果的には3区にエントリーされる形で落ち着き、駒大がオーソドックスな勝ちパターンで勝負することを決めた形になります。
1区エントリーの白鳥哲汰選手(4年)は1年時に1区区間15位だったが、今季は5000mも13分41秒39で走り、ハーフマラソンも11月の上尾ハーフで自己新記録の1時間02分14秒を出しています。東京農大が当日変更で予選会日本人トップのスーパールーキー、前田和摩選手を1区に起用してくる可能性もありますが、最後まで上位争いに加わることができる選手です。
エース区間の2区は、本人の実力と希望どおりの配置となった主将の鈴木芽吹選手(4年)がエントリーされました。4区には佐藤選手、鈴木選手と並ぶ三枚看板のひとりである篠原倖太朗選手(3年)、5区は平地区間でも使える山川拓馬選手(2年)が当日変更で入る可能性がありますが、当日まで分からないので、当日エントリーに注目です。
復路も6区は前回区間賞獲得で、出雲と全日本も区間上位で走った伊藤蒼唯選手(2年)に変更される可能性があり、7~9区は赤津勇進選手、赤星雄斗選手、花尾恭輔選手と実績のある4年生が並び万全です。10区も当日変更があり、出雲と全日本を走った安原太陽選手(4年)と上尾ハーフで1時間02分15秒を出している庭瀬俊輝選手(3年)をどこに起用するかも注目です。
どの区間を見ても穴が見当たらない史上最強の布陣で2年連続の3冠達成するか注目です。
中央大は前回大会の再現?青学大は主力2人の起用法は?
駒大を追いかける中大、青山学院大、國學院大は、往路での「駒大独走阻止」を狙ったオーダーを目指します。
前回2位の中大は1区・溜池一太選手(2年)、2区・吉居大和選手(4年)、3区・中野翔太選手(4年)と2区の終盤からトップを走った前回と同じオーダーを組んでいます。
吉井選手、中野選手は前回、それぞれ区間賞を獲得しており、その実績は他チームに与えるプレッシャーを与えます。補欠には前回4区区間5位の吉居駿恭選手(2年)、今季1万m28分12秒17、ハーフマラソン1時間02分35秒の自己新記録を出し出雲と全日本ともに区間2位の湯浅仁選手(4年)がいて、4区には当日変更でどちらかが入り、もうひとりは復路の勝負区間に入る可能性が高いです。
前回3位の青学大は出雲と全日本の快走でエースとして台頭した黒田朝日選手(2年)と前回4区区間2位の太田蒼生選手(3年)を補欠登録しました。2名は2区、3区に当日変更で配置されることが濃厚です。1区には全日本6区区間3位の荒巻朋熙選手(2年)、4年連続出場となる佐藤一世選手(4年)は1年時以来の4区、5区には前々回区間3位だった若林宏樹選手(3年)を起用しており、往路でしっかり勝負をするオーダーになりました。
復路の主要区間でも8区には全日本8区区間3位の田中悠登選手(3年)、9区は11月に1万m28分19秒31の自己新記録を出した倉本玄太選手(4年)がエントリーされています。出雲4区区間賞で全日本5区区間4位の山内健登選手(4年)も補欠登録されています。
悲願の初優勝を目指す國學院大
前回4位の國學院大は全日本7区区間賞と存在感を増した平林清澄選手(3年)を2年連続の2区にエントリー、伊地知賢造選手(4年)と山本歩夢選手(3年)は補欠登録で他大学をけん制する形になりました。
全日本8区区間2位の伊地知選手は前回走った5区と予想されていましたが、出雲1区、全日本3区でともに区間3位になっていた上原琉翔選手(2年)を山上りに抜擢しました。また全日本1区区間6位だった後村光星選手(1年)を6区に配置、出雲、全日本で1区をテストしたと思われていたふたりを山の特殊区間に配置しました。
故障の影響で出雲と全日本は本領発揮とはいかなかった山本選手は、順当なら当日変更で過去2年連続区間5位で走っている3区が有力視される中、1区に誰を起用するかに注目です。エントリーされているのは瀬尾秀介選手(4年)、補欠の青木瑠郁選手(2年)は前回区間12位だが、区間2位の駒大に23秒差と大きな差はありませんでした。青木選手は今季、初のハーフマラソンながら1時間02分02秒で走り、1万mでも自己新記録とさらに成長しており、1区でのリベンジの可能性もあります。
1区からうまく流れれば往路は必ず上位をキープできる布陣となります。
上位進出を目指す順天堂大学と早稲田大学
前回5位の順天堂大はエースの三浦龍司選手(4年)を1区にエントリーし、3区までは1万mの自己ベスト28分30秒台を持つ選手を並べました。補欠に置いている期待のルーキー、吉岡大翔選手(1年)を4区に入れてくれば、全力で往路への挑戦となります。
総合5位以内を目標に掲げる前回6位の早稲田大は1区に全日本1区区間2位の間瀬田純平選手、2区にハーフマラソン早大記録を樹立したばかりの山口智規選手という勢いのある2年生コンビを配置し、序盤から勝負をかけます。過去2年連続で5区に出走している伊藤大志選手(3年)、前回2区を走ったエースの石塚陽士選手(3年)が補欠に置かれており、もし5区に伊藤選手以外で候補の目処が立っていれば、このふたりを3区、4区に置く、往路の台風の目となれるか注目です。
コース紹介
順位予想 ※個人の感想です
優勝:駒澤大学
2位:青山学院大学
3位:中央大学
4位:創価大学
5位:國學院大學
6位:城西大学
7位:早稲田大学
8位:順天堂大学
9位:東洋大学
10位:明治大学
※個人の感想です
まとめ
箱根駅伝は全国的にも注目を浴びる大きな大会となっています。出場する選手が何もアクシデントがなく、無事にパフォーマンスを発揮してほしいですね。
ゴールするまでは何が起こるか分からないのが駅伝ですので、最後まで注目です。
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