ノロウイルスは、冬になると流行する「冬の嘔吐下痢症」の主な原因となるウイルスです。感染力が非常に強く、少量のウイルスでも発症する可能性があります。
この記事では、ノロウイルス感染症の予防ポイントについて、以下の項目に分けて解説します。
- ノロウイルスとは
- 感染経路
- 症状
- 予防方法
- 家庭内での注意点
- もし感染してしまった場合
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ノロウイルスとは
ノロウイルスは、ヒトに感染する小型のRNAウイルスです。世界中で年間数億人の感染者が出ると推定されています。
ノロウイルスは、牡蠣などの二枚貝やカキなどの貝類を介して感染することが多いですが、生鮮食品や調理器具、ドアノブなど、ウイルスが付着したものを触ったり、汚染された水を飲んだりすることでも感染します。
感染経路
ノロウイルスは、感染者の便やおう吐物に含まれるウイルスが原因で感染します。主な感染経路は以下の通りです。
経口感染
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- 二枚貝などの貝類を生または加熱不十分で食べる
- ウイルスが付着した食品を食べる
- ウイルスが付着した水を飲む
- ウイルスが付着した手指を介して口に入る
接触感染
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- 感染者の便やおう吐物で汚染されたものを触る
- ウイルスが付着したドアノブや手すりなどを触る
空気感染
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- 感染者のおう吐物が乾燥して空気中に浮遊し、それを吸い込む
症状
ノロウイルス感染症の主な症状は、おう吐、下痢、腹痛、発熱です。症状は通常、感染後12~48時間で発症し、1~3日で治まります。
重症化することは稀ですが、乳幼児や高齢者では脱水症状などを起こす可能性があるため、注意が必要です。
予防方法
ノロウイルス感染症を予防するには、以下の方法が有効です。
手洗い
- トイレの後は必ず
- 食事の前には
- 調理の前後には
- 外出先から帰宅後には
石鹸と流水で丁寧に手を洗いましょう。
食品の加熱
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- 二枚貝などの貝類は十分に加熱する (中心部が85℃以上になるまで加熱)
- 生鮮食品はよく洗う
- 調理器具は使用後に熱湯消毒する
二枚貝などの貝類は生で食べない
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- 二枚貝などの貝類は、ノロウイルス感染症の原因となることが多いため、生で食べるのは避けましょう。
おう吐物や下痢便の処理
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- マスクと手袋を着用し、おう吐物や下痢便を処理する
- 処理後は、塩素系消毒剤で床や周囲を消毒する
十分な休息
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- 十分な睡眠をとる
- 水分をこまめに補給する
家庭内での注意点
- 感染者がいる場合は、隔離する
- 感染者の便やおう吐物は、すぐに処理する
- トイレや洗面台は、こまめに消毒する
- タオルは共有しない
- 洗濯物は、熱湯で洗濯する
もし感染してしまった場合
- 医療機関を受診する
- 水分補給をこまめに行う
- 十分な休息をとる
- 他人に感染させないように、注意する
まとめ
ノロウイルス感染症は、手洗いや食品の加熱など、基本的な感染対策を徹底することで予防することができます。
冬場は特に感染リスクが高まるため、日頃から予防意識を高め、健康な生活を送りましょう。
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